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​睡眠時無呼吸症候群

日頃、眠気が強いと感じたり、いびきや無呼吸を指摘されたことはありませんか?それは睡眠時無呼吸症候群かもしれません。睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている時に異常な呼吸や呼吸の停止が現れ、知らない内に身体に様々な障害を及ぼす病気です。

睡眠時無呼吸症候群を適切な治療をせずに放置しておくと、高血圧症、糖尿病、高脂血症などの悪化から動脈硬化が進行したり、不整脈、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの重篤な病気を引き起こす可能性が知られています。また、肥満者に多いことからメタボリックシンドロームとの関連も指摘されています。 

睡眠時無呼吸症候群は肥満や顎の骨格などの原因で気道が睡眠中に閉塞する閉塞型と脳が原因で起こる中枢型、この2つが混在する混合型に分かれます。閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者さんを10年間追跡した欧州の観察結果によれば、重症(無呼吸低酸素指標>30 1時間あたり10秒以上の無呼吸が30回以上ある)の睡眠時無呼吸症候群の患者(赤線)では、心血管疾患の罹患率やそれら疾患による死亡率が有意に高く、CPAPの治療を行うことにより有意に改善することが示されました(図1. Lancet,2005, 365, p1046-1053)。

​図1 無呼吸低呼吸指数(AHI)の重症度と心血管疾患罹患率、死亡率の関係

睡眠時無呼吸症候群の初期診断(スクリーニング)として自宅でも簡単に行える簡易式診断器があります(保険適応)。
機械をお貸しして自宅で夜間装着して頂き検査します。
この検査結果で重症の睡眠時無呼吸を認めた場合はCPAPという持続陽圧で呼吸を補助する治療を、中等度の睡眠時無呼吸が疑われる場合
には、一泊入院をしてポリソムノグラフィという検査をお勧めします。

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